2008 Fiscal Year Annual Research Report
海洋における植物プランクトンの微細構造とその動態に関する研究
Project/Area Number |
07F07770
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Research Institution | Tokyo University of Marine Science and Technology |
Principal Investigator |
山崎 秀勝 Tokyo University of Marine Science and Technology, 海洋科学部, 教授
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
DOUBELL Mark John 東京海洋大学, 海洋科学部, 外国人特別研究員
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Keywords | 乱流 / 微細構造 / クロロフィル / 混合 / 植物プランクトン |
Research Abstract |
微細構造観測装置(TurboMAP-L)を用いて植物プランクトンの分布状態が乱流場とどのような関係にあるのか調べることが究極の目的である。このため、TurboMAP-Lには数cmスケールの解像度をもったLED式蛍光光度計、mmスケールの解像度をもったレーザー式蛍光光度計さらに59〓m^2の解像度があるミニカメラシステムを搭載されている。このような測器を乱流が計測できる装置に搭載し、物理場と植物プランクトンの分布状態を同時に測定するのは世界で初めての試みである。これまで、東京湾の湾口、相模湾及び琵琶湖等で現場実験を繰り返し行い、データベースを蓄積してきた。これらのデータを解析した結果、植物プランクトンの指標である蛍光光度は空間スケール10cm程度の平均場であれば水温や塩分などのスカラー量と同一な扱いができるが、数mmのスケールでは離散化した場として取り扱わなければならないことが分かってきた。これらの結果を踏まえ、我々が開発した観測技術に関する論文を国際誌(Journal of Plankton Research)に投稿した。
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Research Products
(2 results)