2007 Fiscal Year Annual Research Report
カラマツ林の食葉性昆虫の多様性とパフォーマンスを決定する生態学的プロセス
Project/Area Number |
07F07779
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Research Institution | Forestry and Forest Products Research Institute |
Principal Investigator |
尾崎 研一 Forestry and Forest Products Research Institute, 森林昆虫研究領域, チーム長
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
JOHNS Robert C. 独立行政法人森林総合研究所, 北海道支所, 外国人特別研究員
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Keywords | 食葉性昆虫 / 樹冠 / カラマツ |
Research Abstract |
食葉性昆虫の個体数は一本の木の樹冠内で大きくばらつくことが知られているが、この個体数の変異の実態と原因についてはほとんど研究されていない。本課題では、カラマツを食害する単食性と多食性の昆虫に注目し、「食葉性昆虫の樹冠内での分布は、葉の質と寄生率に対する適応的な反応によりもたらされる」という仮説を検証する。 今年度は、カラマツを食害する単食性の種としてカラマツヒラタハバチとカラマツハラアカハバチ、多食性の種としてマイマイガを対象とし、これらの種についての最近の大発生情報を収集した。そして、最近大発生した場所、もしくは来年度大発生しそうな場所へ行き、調査地としての好適性を調査した。その結果、各昆虫種について最低2カ所の調査地を、30〜50年生のカラマツ林に設定した。また、カラマツの食葉性昆虫についての文献探索を行い、得られた知見をもとに来年度の具体的な野外調査計画を立案した。
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