2007 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
07F07805
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
池上 高志 The University of Tokyo, 大学院・総合文化研究科, 准教授
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
SILVERMAN Eric Stephen 東京大学, 大学院・総合文化研究科, 外国人特別研究員
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Keywords | 社会科学 / シミュレーション / 人工生命 / リーチング活動 / アート / 自律ロボット |
Research Abstract |
私が来日したのは2007年の11月末である。わずか4ケ月ではあるが、それなりに仕事をすすめることができた。まず日本の研究集団との交流を目的として、3月に広島大学の西森拓教授、大阪大学サイバーセンターの時田恵一郎准教授、京都大学の下原教授のところでのセミナーを行った。またそのあとで九州大学の厳佐教授のところでセミナーを行った。こうした各地の大学を訪問し、背セミナーをして交流を持つということは推進して行くつもりである。 つぎに研究課題である社会科学におけるシミュレーションの役割、については研究をすすめ、ひとつを今度8月に行われる人工生命の国際会議に投稿した。特に社会ネットワークにおける情報の流れについて目下研究中である。 これに加えて池上准教授といくつかの新しい研究を始めている。まずロボットのプロジェクトを開始し、人工生命の概念に基づいた新しい自律的なロボットについて研究を発展させている。このロボットはZMPのミューロにつづいて、LegoマインドストームのNXTを使った、ちなみにこのNXTは非常に柔軟な形状をロボットにもたせることができるので知られているが、新しい研究に着手している。特に美大の学生と一緒にロボットの環境の新しいデザインを手がけ、これによって生物の自律性、身体性、社会的相互作用に関し新しい知見が得られるものと考えている。 最後に、科学を一般に広く普及する科学者のリーチング活動に強く興味を持っている。池上准教授のこの方面での功績をもとに、人工生命と複雑系の考えをより広い聴衆に伝えることができると考えている。この活動の一端として、われわれの仕事を広く一般の聴衆へと伝え、いろいろなパブリックトークや議論、フォーラムなどを他の分野の人たちと取り交わせることを期待している。
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