2009 Fiscal Year Annual Research Report
メコン流域における地球温暖化が更に進んだ場合の水文状況に関する研究
Project/Area Number |
07F07833
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
中山 幹康 The University of Tokyo, 大学院・新領域創成科学研究科, 教授
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
WANG Yi 東京大学, 大学院・新領域創成科学研究科, 外国人特別研究員
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Keywords | メコン流域 / 地球温暖化 / 水文モデル |
Research Abstract |
本研究の目的は、国際河川流域における水資源管理の統合的なアプローチを研究するためである。水文モデル、リモートセンシング衛星データベース、そして地理情報システムツール(GIS)を通し、国際河川流域における洪水や経済的な損害など水に関する危険性の予測を行った。本年度においては、メコン川流域における水文地質学、気象、リモートセンシング、GISデータなどを含むデータ収集と水文モデルの構築を行った。現在、収集したデータとモデルの結果を整理して論文を執筆中である。また、本年度2月に開催されたメコン流域における気候変動への適応策のための国際シンポジウムでは、主催者の一人として務め、登録やロジスッテクを含める準備段階からすべての準備会合に参加し、中心となり企画・運営した。具体的には、会議のための論文の選定や、実行委員会が編集審査に必要なすべての著者との連絡などを行った。またMeeting Climate Change Challenges in Transboundary Basins:Role of Scienceにおいて論文を発表した。さらに、タイ国においては、気候・生態変動適応策の高等教育を行うため、地理情報と洪水予測モデルの研修を主催者の一人として実施した。 さらに、国際河川流域の干ばつや洪水期間中の水資源管理の体系的なレビューも行ってきた。水関連政策の地域の状況や歴史的な背景にとって最善である戦略を特定することは必要不可欠であるので、干ばつと洪水期間中の国際河川流域における水緩和進行の比較も行った。上記すべての任務において、国連大学や他の国際機関の研究者と議論する多くの機会を与えてくれ、本研究また国際社会に貢献し得るネットワークを構築した。
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Research Products
(6 results)