2007 Fiscal Year Annual Research Report
健康・環境影響評価のための環境ナノ微粒子の粒別分析評価法の開発
Project/Area Number |
07J00024
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Research Institution | Tokyo University of Science |
Principal Investigator |
鈴木 健一郎 Tokyo University of Science, 薬学研究科, 特別研究員DC2
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Keywords | ナノ粒子 / 健康影響 / マイクロビームアナリシス / ナノマテリアル / TOF-SIMS / 電子顕微鏡 / ディーゼル排ガス除去装置 / 環境分析 |
Research Abstract |
本研究課題である「健康・環境影響評価のための環境ナノ微粒子の粒別分析評価法の開発」において、平成19年度は、本研究目的である環境ナノ微粒子が人に及ぼす影響を的確に評価するための方法論の開発並びに、その有害なナノ粒子を除去するための画期的な除去装置の開発・向上に向けた基礎的な研究を実施した。尚、これらの成果は国内外の学会へ発表された後、下記の各学術誌へ掲載された。さらに、国際会議(The 16th International Confbrence on Secondary Ion Mass Spectrometry)において、研究成果がStudent Awardを受賞した。また、受賞内容は、最新プローブ技術と遺伝子解析技術を組み合わせた環境ナノ微粒子の健康影響評価法を開発したものであり、最終受賞者13名の中で独創性に富む内容として選出された。一方、高感度な表面分析が可能であり、マイクロビーム分析手法において唯一の有機物質分析が可能であるTOF-SIMS法を活用し、従来明らかとされていない都市・沿道における大気環境中のナノ微粒子汚染の実態を把握するための画期的な分析法を確立した。実際、1μm未満の空間分解能を要する局所分析は、分析化学研究において極めて重要な課題となっている。以上のように、平成19年度研究実施状況は、当初予定していた研究計画を十分に達成したと言える。
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Research Products
(7 results)