2007 Fiscal Year Annual Research Report
AML1点突然変異とMDSの発症および白血病への移行メカニズムの解明
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07J00225
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
大河内 直子 (渡辺 直子) The University of Tokyo, 大学院・医学系研究科, 特別研究員(DC2)
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Keywords | MDS / AML / mouse BMT model / AML1 / Evi1 / RasGRP4 / integration site |
Research Abstract |
本研究では、MDS/AMLの患者由来のAML1 mutantsが単独で造血異常を起こし得るのか、AMLを発症するには2nd hitが必要なのか、もしそうならばその2nd hitの候補遺伝子は何か、を明らかにするために、レトロウイルスを用いた強制発現系移植モデルで実験を行なった。AML1変異型を導入した細胞の移植マウスは、8-13カ月で血球形態に異常を示し、臓器浸潤によって死亡した。骨髄中のblastの割合は20%を超えていることから、MDS/AMLと診断した。一部のマウスではblastが20%を超えなかったため、MDSと診断した。MDS/AMLを発症したマウスのintegration siteを検索したところ、Runt homology domainにmutationのあるtype(D171N)では、EVI1とMDS1の間にintegrationが認められ、Evi1の発現上昇が確認された。また、truncation typeのmutant(S291fsX300)では、MN1のintronに挿入が認められ、やはり、MN1の発現上昇が確かめられた。これらの分子との共同作用が本当に白血病化に関与したのか、mutantによってcorrraborateする遺伝子が違うのか、ということを確かめるために、AML1-D171NとEvi1をco-transfectionした移植実験を行なった。その結果、AML1-D171N単独よりも早期にマウスはMDS/AMLを発症した。その際のクローナリティをサザンプロットにて確認したところ、ポリクローナルであった。このことから、AML1-D171NとEvi1は協調的に働いて、MDS/AMLを誘発することが確認された。また、MPD患者由来のライブラリから同定したRasGRP4という分子についても、移植実験によって機能解析を行ったところ、移植マウスはT-ALLあるいはAMLを発症した。さらに、AML1-S291fsとの組み合わせによって、マウスは早期にT-ALLを発症して死亡することが判明した。
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Research Products
(4 results)