2007 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
07J00276
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
栗原 純一 Nagoya University, 太陽地球環境研究所, 特別研究員(PD)
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Keywords | 極域下部熱圏 / 電離圏 / 国際協同観測 / 観測ロケット / EISCATレーダー |
Research Abstract |
本研究では、2004年12月に行われた国際協同観測「DELTAキャンペーン」の結果を踏まえて、Andoyaロケット実験場から打ち上げる観測ロケットによるin situ観測と、地上のFPIによる光学観測およびEISCATレーダーによるプラズマの電波観測を合わせた協同観測「DELTA-2キャンペーン」を2009年1月に行うことによって、オーロラ活動に伴う極域下部熱圏における大気擾乱現象の全体像の解明を目指している。特にDELTAキャンペーンで明らかになった中性大気温度・中性風速の擾乱について、その空間的な構造に着目して研究を行う。そのために、観測ロケットからTMA(トリメチルアルミニウム)を散布してロケットの軌道に沿って風速を測定することで、新たに水平風の鉛直構造を明らかにしたいと考えている。本年度はDELTA-2キャンペーンに関わる観測計画の具体的な立案を行うと共に、国内で行われた国際シンポジウム等で観測計画について発表し、各国の研究者に協力を呼びかけた。また、以下の研究活動に関わる出張を行った。1.観測ロケット搭載型温度測定器の設計と仕様の決定:担当する温度測定器以外にも観測ロケットにTMA加圧容器などの多くの測定器を搭載するため、温度測定器を従来型よりも小型化する必要があった。製造業者と数回にわたって打ち合わせを行い、温度測定器の設計と仕様を決定した。2.観測ロケット実験の計画立案:DELTA-2キャンペーンの観測ロケット実験に関わる会議に参加し、観測ロケットの搭載測定器や観測方法に関する打ち合わせを行った。3.TMA観測の計画:DELTA-2キャンペーンでTMA観測を担当する米国Clemson大学のLarsen教授の研究室を訪問し、TMA観測に使用する機器を実際に見学するとともに観測計画についての打ち合わせを行った。
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Research Products
(3 results)