2007 Fiscal Year Annual Research Report
行政・企業・消費者からみた地方中心都市の都市構造変容に関する地理学的研究
Project/Area Number |
07J00436
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Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
駒木 伸比古 University of Tsukuba, 大学院・生命環境科学研究科, 特別研究員(DC2)
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Keywords | 地方中心都市 / 都市構造 / 買物行動 / 小売業態 / 大型店 / 都市圏 / 法規制 / GIS |
Research Abstract |
本年度は,(1)地方都市における小売業の立地展開とそれが地域に与える影響に関する研究,および(2)日本の都市圏における小売業態の空間分布に関する研究とを主に行った. (1)に関しては,徳島都市圏および茨城県筑西市の2地域においてそれぞれフィールドワーク,資料収集を行った.徳島都市圏においては,大型店出店に関わる法規制運用の変遷に基づき,それぞれの時期において大型店の出店が買物行動など地域に対してどのように影響してきたかを考察した.この研究に関しては「第22回人文地理学会都市圏研究部会」および「2007年徳島地理学会研究例会」で発表し,地元の地理学者をはじめとする研究者とディスカッションを行い示唆を得た.またフィールドワークでは大型店出店に対する地元商業者の動向に関する資料を収集した.一方,筑西市においては,食料品小売店の郊外化・大型化がどのように進行したかを示すとともに,中心市街地における食料品買物行動の現状を対面アンケート調査により把握した.この研究成果は「地域研究年報」に掲載された. (2)に関しては,百貨店や総合スーパー,ホームセンターなどといった業態が都市圏においてどのような場所に立地するか,そして立地場所の特徴が都市圏によりどのように異なるかを,GISおよびメッシュ統計を用いて検討した.その結果,店舗周辺の人口分布は業態によって異なること,また大都市圏と地方都市圏によって立地傾向が異なる業態と,違いが見られず全国において同じように立地する業態とがあることが明らかとなった.この研究成果は「日本地球惑星科学連合2007年大会」,「IGU Commission on Monitoring Cities of Tomorrow」,「Second Japan-Korea-China Symposium of Young Geographers」,「第16回地理情報システム学会研究発表大会」でそれぞれ発表した.
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Research Products
(9 results)