2007 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
07J00437
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
林 建一 Osaka University, 基礎工学研究科, 特別研究員(DC2)
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Keywords | 拡張現実感 |
Research Abstract |
本研究の目的は,拡張現実感における実世界と仮想物体の位置あわせをよりロバストにすることであり,位置合わせ実現するための基礎技術や,そのフレームワークの開発に関する研究を行うものである. 本研究の成果は,屋内外を問わず広い範囲での拡張現実感の応用を可能にするため,ユーザインタフェース研究,メディアアートやエンタテインメント分野での拡張現実感技術応用への貢献が期待できる. 本年度は、シーン中にあらかじめ存在する自然特徴を用いたトラッキングにおける、仮想物体の位置あわせのロバスト化に関する研究を行った.本研究では、これまでトラッキングを行うことが困難であった識別性の高い自然特徴の少ない,オフィスなどの屋内シーンにおいても安定してトラッキングを行うためのカメラの位置姿勢の複数仮説を保持したトラッキングフレームワークを提案した.また,提案トラッキングフレームワークを実現するための基礎研究として,安定してトラッキング可能な自然特徴量をシーン中から抽出する手法に関する研究や,特徴追跡における最適なトラッキング範囲を,統計モデルを用いて動的に推定するための手法の研究を行った. この一連の研究成果は、学術論文としてまとめ、日本バーチャルリアリテイー学会論文誌Vol.12 No2に採録された.国内会議では9月のバーチャルリアリティー学会での口頭発表を,国際会議では11月にISMAR2007のプロトタイプシステムのデモンストレーションとICAT2007での口頭発表を行った.
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Research Products
(3 results)