2007 Fiscal Year Annual Research Report
Webにおける例示からのオントロジーとワークフローの獲得
Project/Area Number |
07J00538
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
田仲 正弘 Kyoto University, 情報学研究科, 特別研究員(DC2)
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Keywords | Webサービス / Webサービス連携 / セマンティックWeb / オントロジー |
Research Abstract |
これまでの研究実施期間では,複合Webサービスの実行可能性予測の問題に取り組んだ.様々なサービス提供者によるサービスを利用する複合Webサービスは,入力によっては原子サービスが実行時に例外を起こし,実行が停止することがある.これは,ある原子Webサービスの出力が,後段の原子サービスの入力として有効でないためである.アプリケーション開発者は,使用するサービスの入力仕様を変更できず,この問題を解決することは難しい.また適当な入力仕様を持つWebサービスが存在しないことも多い.複合Webサービス記述言語の例外処理機構は,サービス実行失敗時の処理を記述できるが,例外が検出されるまでの原子サービス実行が無駄になる.また,アプリケーション開発者にとって,既存の複合Webサービスに例外処理を加えることはコストが大きい.そこで,複合Webサービスの実行開始前に,与えられた入力で必要な原子サービス全てが実行可能かを予測することが重要になる.本研究では,代数的形式仕様記述言語によるWebサービスの仕様記述を用いて,複合Webサービスの実行開始前に,与えられた入力での実行可能性を予測する手法を提案する.さらに,制約獲得アルゴリズムを適用することにより,Webサービスの入力仕様を学習し,実行可能性の予測を改善する.ここで提案する手法は,制御構造に基づいて,ボトムアップに複合Webサービス全体の仕様記述を作成できる.また,入力値のクラスに基づく述語を定義することで,得られた制約を容易にサービスの入力仕様に変換できる.これらの研究成果は,Webサービス分野での主要な会議であるICWS(lnternational Collference on Web Service)および情報処理学会論文誌に投稿中である.
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