2008 Fiscal Year Annual Research Report
超短パルスレーザー励起インドシアニングリーンによる新規な光線力学的治療に関する研究
Project/Area Number |
07J00607
|
Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
岩本 由美子 Osaka University, 大学院・工学研究科, 特別研究員(DC2)
|
Keywords | PDT / インドシアニングリーン |
Research Abstract |
本研究は、超短パルスレーザー励起インドシアニングリーンにより新規な光線力学的治療;PDTを施行し、その効果を実証することが目的である。一般にPDTは、レーザーと光感受性物質の相互作用により発生する活性酸素を利用した治療方法である。 PDTに用いられるレーザーは、連続発振レーザーや、パルスのレーザーである。本研究では、超短パルスレーザーを励起光源として用いるため、治療効果を実証することが目的である。 対象には、加齢性黄斑変性モデルラットを用いた。あらかじめインドシアニングリーンを静注し、100秒後から300秒後にレーザー照射を行った。閉塞評価には、フルオレセイン蛍光造影を使用した。結果、インドシアニングリーンを静注してから300秒後にレーザー照射を行った場合、照射エネルギー密度153J/cm^2において、閉塞が確認できた。インドシアニングリーンの取り込み時間により、閉塞効果にも差異がある。これは、インドシアニングリーンが、脈絡膜新生血管に取り込まれていないと考えられる。今後、静注してから何分後にレーザー照射を行うか、検討する必要がある。
|