2008 Fiscal Year Annual Research Report
非線形有限要素法を用いた電気機械統合心臓システムシミュレータの開発とその応用
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07J00617
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
朝原 智子 (平林 智子) The University of Tokyo, 大学院・新領域創成科学研究科, 特別研究員(PD)
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Keywords | マルチスケール / マルチフィジックス / 非線形有限要素法 / 三相理論 / 電気機械帰還現象 / 不整脈 / 心内圧 / Stretch-Activated Channel |
Research Abstract |
当初の予定通り,平成19年度までの研究成果を整理し,また足りない部分を補強して積極的に国内外へ発表した.国際一流紙"Journal of Cardiovascular Electrophysiology"に掲載された論文に関してはいくつかの反響があった.特に当該分野の権威であるAndre Kamkin博士(ロシア,Russian State Medical University)からは博士が編集,出版するする専門書"Mechanosensitivity in Cells and Tissues:Mechanosensitivity of the Heart"の一章の執筆依頼を受けた.この本は心臓の機械的変化に対する応答に関する医学専門書である.ここで系統的にこの分野の研究内容をまとめておくことは,未だ発展途上にあるこの分野の今後の発展に意義のあるものであり,また医学の研究に用いられる数値計算を紹介し認知を促すことは数値計算の重要性を医学者に認識してもらうことで医工連携を促進するものであると考え,三相理論を応用した細胞レベルのシミュレータに関する論文を執筆するという当初の予定を変更し,この本の執筆に先に取り組むこととした.この本は既に印刷中で今年中には出版予定である. 当初予定していた三相理論を応用した細胞レベルのシミュレータの開発とこれを用いて得られた医学的成果に関する論文は現在執筆中であり,来年度(平成21年度)初頭には投稿できる見込みである.
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Research Products
(3 results)