2009 Fiscal Year Annual Research Report
不斉炭素―炭素結合形成反応を指向した光学活性触媒の開発
Project/Area Number |
07J00959
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Research Institution | Kobe University |
Principal Investigator |
田中 孝徳 Kobe University, 理学研究科, 特別研究員(DC1)
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Keywords | 触媒的不斉反応 / 炭素-炭素結合形成反応 / シッフ塩基 / ジアルキル亜鉛 / 光学活性触媒 |
Research Abstract |
水酸基側に不斉中心を有する光学活性β-アミノアルコールの短段階合成法の開発 年次計画3年目の「不斉炭素-炭素結合形成反応を指向した新規な光学活性触媒の開発」の一環として、水酸基側に不斉中心を有する光学活性β-アミノアルコールの短段階合成に取り組んだ。従来法では酵素法を含む多段階にて合成していたのに対して、私が開発した方法では天然アミノ酸からわずか三段階の簡単な操作で目的の生成物がキラリティーを損ねる事無く合成できる。さらに、今回の合成経路ではアミン側に立体中心をもつN-保護光学活性アミノアルコールを経由しているため、二種類の光学活性β-アミノアルコールを比較することが可能である。そこで、ベンズアルデヒドのジエチル亜鉛を用いた不斉アルキル化反応において、合成した光学活性β-アミノアルコールのそれぞれの触媒活性能およびエナンチオ面選択能を調べた。その結果、立体中心の位置が反応に与える影響についての知見が得られた。これらの結果に関しては現在、論文執筆中である。
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Research Products
(1 results)