2008 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
07J01210
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
高橋 陽子 The University of Tokyo, 社会科学研究所, 特別研究員PD
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Keywords | 雇用調整 |
Research Abstract |
本研究の2年目は、日本の雇用調整の特徴を実証分析するための産業別データセットの作成に当てられた。投資理論で用いられるトービンのq理論を雇用調整モデルに援用するために、各産業における労働者の質、例えば、大卒者、パートタイマーの比率、また高齢者が多いのか、若年者が多いのか等や、さらに、各産業の持つ資本ストックの質に関しても詳細なデータが必要である。このような産業の労働・資本に関する詳細、かつ長期に渡るデータセットは存在しないため、自ら作成する必要があった。そこで、労働データについては、1970年から2005年の日本の従業者数、賃金、労働時間(マンアワー)のデータを、性別2(男・女)×従業上の地位3(自営業種+家族従業者、フルタイム労働者、パートタイム労働者)×年齢11(15-19歳20-24歳25-29歳30-34歳35-39歳40-44歳45-49歳50-54歳55-59歳60-64歳65歳以上)×学歴4(中学、高校、高専・短大、大学・大学院)、産業107(産業分類詳細省略)のマトリックスで作成した。一方、産業別の資産については自ら作成することが時間の制約もあり難しいと判断し、経済産業研究所・一橋大学のJIPデータベースを利用することにした。これで実証分析に必要なデータは整ったので、研究の3年目には実証分析を行うことが可能となった。
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Research Products
(1 results)
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[Journal Article]2008
Author(s)
伊藤由樹子, 玄田有史, 高橋陽子
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Journal Title
『日本経済グローバル競争力の再生』第6章「希望退職とは何だったのか」(日本経済新聞社)
Pages: 190-216