2007 Fiscal Year Annual Research Report
家電製品等から放散する準揮発性有機化合物の放散量試験法開発に関する研究
Project/Area Number |
07J01247
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
徐 長厚 The University of Tokyo, 大学院・工学系研究科, 特別研究員(DC2)
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Keywords | 準揮発性有機化合物 / 希釈流量 / 家電製品 / テストチャンバー / CFD |
Research Abstract |
本研究の目的は、家電製品など室内に設置される製品から放散される準揮発性有機化合物(SVOC)の放散速度測定試験法を開発・確立することである。SVOCは人間の健康に影響を及ぼす恐れがあり、建材や家電製品など室内空気を汚染する恐れのある製品に関しては、その放散速度を測定し、室内汚染の程度を健康影響の恐れの少ないレベル(厚生労働省WHOの室内空気に対するガイドライン)以下に保つことが要請されている。 本研究では、実機の家電製品を実際の使用状態とし、家電製品からのSVOCの放散速度測定を可能とする。これにより、家電製品から室内に放散されるフタル酸エステルや燐酸エステルなどの可塑剤や難燃剤などのSVOCの室内空気への放散量を的確に評価した。 本年度では、日本国内外の学会に参加し、本研究で提案する試験法の実用化のために、SVOCの特性に関するより詳細な情報や先進研究に関する資料収集を行った。また、収集資料のSVOCの物理的特性に基づき、SVOC放散量測定により最適なチャンバー内気流モデルを開発し、実験とCFD解析を用いて再現性及び妥当性を検討した。 検証した気流モデル及びチャンバーを用いて実験を行い、実機の家電製品であるテレビ、プリンターから放散するSVOCなどの化学物質の測定を行い、CFD解析により、実機家電製品から放散する化学物質測定実験と比較・検証を行った。 本年度の研究成果は、本研究の最終目的である家電製品などから放散されるSVOCの放散量測定方法及び測定装置の開発に基礎データとして利用する。
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Research Products
(4 results)