2009 Fiscal Year Annual Research Report
麹菌Aspergillus oryzaeにおけるエンドサイトーシス経路の解析
Project/Area Number |
07J01354
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
樋口 裕次郎 The University of Tokyo, 大学院・農学生命科学研究科, 特別研究員(DC1)
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Keywords | エンドサイトーシス / 麹菌 / Aspergillus oryzae / AAA ATPase / AipA / yeast two-hybrid / 先端生長 / リサイクリング |
Research Abstract |
エンドサイトーシスにおいて機能すると考えられるAoAbp1,AoEnd4の局在解析から,糸状菌におけるエンドサイトーシスは菌糸先端部において最も活発に行われていると示唆された。また,エンドサイトーシス欠損株では菌糸生長が著しく阻害されたことから,エンドサイトーシスは先端生長と密接に関連していることが示唆された。以上のことから,菌糸先端部において,糸状菌特異的なエンドサイトーシスの機構の存在が予想された。 そこで,AoAbp1をbaitとし,A.oryzaeのcDNAライブラリーをpreyとしたyeast two-hybridスクリーニングを行った。preyから得られたcDNAクローンの1つから,AAA(A__-TPases a__-ssociated with diverse cellular a__-ctivities)ATPaseをコードすると予想される遺伝子の一部を見出した。yeast two-hybrid解析により,このpreyはAoAbp1の2つのSH3ドメインと相互作用することが示された。そこで,このpreyをコードする遺伝子をaipA(AoA__-bpl i__-nteracting p__-rotein)と名付けた。RACE解析によりaipA全長をクローニングした結果,AipAは784アミノ酸から構成されると予想された。また,モチーフ検索の結果,AipAはC末端付近にAAA ATPaseドメインを持ち,N末端付近にcoiled-coil領域を持つと推定された。次に、AipAの細胞内局在を解析するため、EGFP-AipAおよびAoAbp1-mDsRed発現株を作製したところ、それらは菌糸先端部においてよく共局在したことから、AipAがエンドサイトーシスにおいて機能している可能性が考えられた。
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Research Products
(3 results)