2007 Fiscal Year Annual Research Report
部位別多周波BI法を用いた高齢者の筋量および筋量分布推定の妥当性検討
Project/Area Number |
07J01440
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
山田 陽介 Kyoto University, 高等教育研究開発推進センター, 特別研究員(DC-2)
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Keywords | 生体電気インピーダンス法 / 高齢者 / インピーダンス分光法 / 二重標識水 / 細胞内外液量 / 体肢骨格筋量 / 身体組成 / 要介護 |
Research Abstract |
本研究の目的は,従来の全身単周波生体電気インピーダンス法(BIA)を高齢者に適用する際の問題点を解決し,新たな方法である部位別多周波インピーダンス分光法(S-BIS)による高齢者の体組成測定を可能にすることである.そのために,インピーダンスを部位別に測定する意義と,多周波で測定する意義を別々に明らかにしたうえで,最終的に統合する必要がある. 本年度においては,まず,15-97名1006名の日本人男女の部位別BIAのデータを解析し,体肢各部位で加齢に伴う筋の萎縮率に差があることを示した.したがって,高齢者の体組成を測定する際には,部位別にインピーダンスを測定する必要があることが明らかになった.次に,二重標識水(DLW)を質量分析計で分析する方法を体水分量のリファレンスとして,健常高齢者32名と要介護高齢者12名を対象に様々な従来BI法と部位別BIAとの間に推定精度の差があるかを検討した.その結果,部位別BIAを用いることで体組成の推定精度が高まることが示唆された.一方,S-BISで測定すると体肢各部位の細胞内外液の割合に関する情報が得られる.この方法を用いて実験を287名の高齢者を測定した結果,高齢者では加齢と身体能力低下に伴って細胞内外液の割合が変化する可能性が示唆された.さらに,この現象は高齢者だけでなく,四肢麻痺を有する頸損患者でも同様であることが明らかになった.そこで,現在は臭化ナトリウム(NaBr)投与法を用いた細胞内外液量の測定をリファレンスにし,S-BISの細胞内外液測定の推定精度を検証しつつある.
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Research Products
(22 results)
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[Presentation] Physical activity level, lifestyle, nutrition, and body composition in Japanese healthy and frail elderly(64-96yr)2007
Author(s)
Yamada Y, Yokoyama K, Osaki T, Noriyasu R, Adachi T, Hashii Y, Itoi A, Okayama Y, Matsumura Y, Morimoto T, Nakamura E, Oda S, Kimura M
Organizer
ACSM 54th Annual Meeting
Place of Presentation
New Orleans, USA
Year and Date
2007-06-01
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