2007 Fiscal Year Annual Research Report
高分子微粒子中の自己組織化ナノ構造を利用した単色・指向性・低閾値レーザの開発
Project/Area Number |
07J01562
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
樋口 剛志 Hokkaido University, 大学院・理学研究科, 特別研究員(DC2)
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Keywords | 微粒子 / ブロック共重合体 / 自己組織化 / 微小球レーザ |
Research Abstract |
ブロック共重合体微粒子をレーザ発振素子として用いる上で、粒子内部のラメラ構造の周期は重要であり、その制御は非常に重要な課題である。そこで、ブロック共重合体微粒子中のラメラ構造の周期における、ブロック共重合体の分子量の効果を検討するため、様々な分子量のブロック共重合体から微粒子を作製した。作製されたブロック共重合体微粒子内部の相分離構造を走査型透過電子顕微鏡およびウルトラミクロトームを用いた粒子断面の構造を観察した結果、微粒子中のラメラ構造はブロック共重合体の分子量に伴って増大することが明らかとなった。また、最大で93.8nm周期のラメラ構造を有する微粒子が得られた。これより、微粒子中のラメラ構造を制御可能であることが示された。 周期約100nmのラメラ構造を有するブロック共重合体微粒子の作製に成功したことから、この粒子に発光媒体である蛍光色素の担持を試みた。ブロック共重合体と蛍光色素を含む混合溶液から微粒子を作製した。同様に走査型透過電子顕微鏡による観察を行ったところ、蛍光色素を含むない場合と同様のラメラ構造を有する微粒子が形成していることがわかった。現在、この蛍光色素含有ブロック共重合体微粒子の光学物性について、鋭意検討を行っている。
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Research Products
(5 results)