2008 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
07J01833
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
亀田 俊和 Kyoto University, 大学院・人間・環境学研究科, 特別研究員(PD)
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Keywords | 主従制的支配権 / 恩賞充行 / 施行状 / 鎌倉府 / 鎌倉公方足利氏 / 関東管領上杉氏 / 九州探題一色氏 / 足利直冬 |
Research Abstract |
4月11日に、大阪の梅田東学習ルームで開催された大阪歴史学会4月例会において、同学会2008年度大会報告準備会として、「鎌倉府施行システムの形成と展開」と題する報告を行った。 6月29日には、大阪市立大学で開催された大阪歴史学会2008年度大会において、前述の例会報告に基づき、中世個人報告として「鎌倉府施行システムの形成と展開」と題する報告を行った。本報告の要旨は、同学会の学術雑誌『ヒストリア』第210号(2008年6月発行)に掲載された。終了後、本報告を論文化して、同誌に投稿した。当該論文は査読の結果採用され、研究「鎌倉府施行システムの形成と展開」として『ヒストリア』第214号(2009年3月発行)に掲載された。本論文は、室町幕府の東国統治機関・鎌倉府において発給された、鎌倉公方足利氏の発給文書の執行を命じる、関東管領上杉氏による施行状の分析を中心として、同政権の権力構造や特質を解明した研究である。 11月29日には、韓国釜山の釜慶大学で開催された、東北亜細亜文化学会第17次国際学術大会において、「足利直冬発給文書施行状の検討」と題する報告を行った。終了後、本報告を加筆修正して論文化し、同学会の学術雑誌『東北亜文化研究』に投稿した。当該論文は査読の結果採用され、論文「南北朝前期九州地方施行システムの研究」として『東北亜文化研究』第18輯(2009年3月発行)に掲載された。本論文は、南北朝初期室町幕府の九州統治機関・九州探題一色氏および足利直冬勢力の施行システムを分析し、両政権の特質を解明した研究である。
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Research Products
(5 results)