2008 Fiscal Year Annual Research Report
自動車の先進的運動制御技術の開発-キャパシタ駆動小型電気自動車による実験的検証-
Project/Area Number |
07J01854
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
河島 清貴 The University of Tokyo, 大学院・新領域創成科学研究科, 特別研究員(DC2)
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Keywords | 電気自動車 / 電気二重層キャパシタ / Electronic Stability Program / 外乱オブザーバ / 二自由度制御 / メカトロニクス / パワーエレクトロニクス / 車両運動制御 |
Research Abstract |
これまでの電気自動車における先進技術開発の成果として以下の4点が挙げられる。(1)電気モータの特徴を生かしたElectronic Stability Program(ESP)の提案と実証,(2)その実験的検証をすべくインホイールモータを二機と各種センサを搭載した実験電動車両"Capacitor-COMS"の開発,(3)CarSimとSimulinkを統合した3次元車両運動シミュレータの開発,そして(4)電気二重層キャパシタの電気自動車への応用,である。 今年度申請者は加速度計やジャイロセンサ、ストロークセンサ情報を統合し、オブザーバを用いて車両状態量の推定を行いそれに基づき,駆動力差を用いて,ロール車両運動ダイナミクスのノミナル化しレーンチェンジや急転舵時の走行安定性を示した。3月には東京大学Global COE Program年度末報告会で優秀論文発表賞を受賞し,来年度5月にEVに関する国際会議EVS24での発表も内定している。 さらにキャパシタの電気自動車への応用について,"Capacitor-COMS"は展示会,テレビ,新聞等様々なメディアに取り上げられキャパシタ工業応用へ大きく貢献した。さらなる高速・高トルク化を目指すモータ制御分野では電流は銅線径で決まるため,蓄電装置の電圧限界をどこまで引き出せるかが課題である。申請者はインバータキャパシタ直結型である"Capacitor-COMS"で,電圧が変動するキャパシタの性能を最大限引き出すべく新たなインバータ制御法を提案した。この功績で昨年10月にはパワエレフォーラムPEAF2008でEV/Capacitor/Test部門賞受賞,その内容については国際技術情報誌M&E2009年3月号(工業調査会発行)へ掲載された。
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Research Products
(8 results)