2007 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
07J01889
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
高岡 勝吉 Osaka University, 大学院・生命機能研究科, 特別研究員(DC2)
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Keywords | 非対称 / 前後軸 / 着床 / 再生医療 / 胚盤胞 / 不妊症 / 軸形成 / 分化 |
Research Abstract |
1.Lefty1発現細胞はDVE/AVEにいつどのように運命決定されているか? 私は、マウス胚において、前後軸方向を規定する最初のきっかけである可能性が高いLefty1の発現を着床前腔で確認した。今年度、私はLefty1を発現する細胞が、どの時期に将来のAVEの細胞となるように運命決定を起こしているかを、タモキシフェン応答性のCreER^<TM>を使用したTgマウスを用いた系を確立して検証した。 2.3.5〜6.5日胚における、Lefty1・Lefty2・Cerlはどのような機能を持つか? 着床前後胚において、Lefty1が発現していることは、すでに調べたが、Lefty1がどのような機能を有しているかは、以前不明であった。そこで私は、野生型の3.5日胚のICMの1つの細胞に、マイクロインジェクターを用いてLefty1をランダムに異所発現させる系を確立し、Lefty1を発現させた細胞の挙動を解析した。また、異所発現させることで、細胞接着・細胞増殖・細胞形態・分化などにどのような影響を与えているのかを調べた。 また私は、4.25〜4.75日胚に見られる原始内胚葉の'傾き'が、4.0日胚の非対称なLefty1の発現の結果、細胞増殖が抑制されるために引き起こされるのかどうかを、4.25〜4.75日胚でのBrdU取り込み実験で確認した。 次に、Lefty1・Lefty2・Cerlが5.5日以前の胚で、それぞれどのように前後軸のきっかけとなる非対称性を作り出しているかを調べたいと考えている。そのために、現在Lefty1, Lefty2, Cerlトリプルノックアウトマウスを作成中である。
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