2008 Fiscal Year Annual Research Report
脂質を標的にした新しい免疫システムの解明〜皮膚免疫をモデルとして〜
Project/Area Number |
07J02308
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
大塚 篤司 Kyoto University, 医学研究科, 特別研究員(DC1)
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Keywords | グループ1CD1 / ラングルハンス細胞 / 脂質 |
Research Abstract |
CD1aトランスジェックマウスの基礎的解析 我々が作成したCD1aトランスジェニックマウスを解析したところ、表皮ランゲルハンス細胞および胸腺皮質においてCD1a分子がタンパクレベルで発現している事をフローサイトメトリーおよび免疫染色で確認した。また、BCG菌を皮下免疫しかCD1aトランスジェニックマウスにBCG菌由来総脂質を皮下に再投与し、脾臓細胞を回収した。さらにこの肺臓細胞をCD4陽性T細胞またはCD8陽性T細胞を分離し、インターフェロンγのELISPOTアッセイを行った。CD4陽性T細胞を用いた群において、BCG菌由来総脂質によるスポットの増加が確認され、このスポットは抗CD1a分子抗体によって減少した。このことから、このCD1aトランスジェニックマウスではBCG菌由来の脂質に対するCD1a拘束性T細胞が存在していることが実証された。 このCD1aトランスジェニックマウスを用いて、in vivoにおける脂質抗原の抗原提示能の評価を行った。CD1aトランスジェニックマウスの皮膚をディスパーゼ処理により表皮と真皮に分け、表皮をトリプシン処理行う事でCD1a陽性のランゲルハンス細胞を抽出した。現在、CD1a分子の脂質抗原であるジデオキシマイコバクチン(DDM)特異的なT細胞株を用い、このランゲルハンス細胞の抗原提示能の評価を行っている。
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Research Products
(4 results)
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[Journal Article] Mycolyltransferase-mediated glycolipid exchange in mycobacteria2008
Author(s)
Matsunaga I, Naka T, Talekar RS, McConnell MJ, Katoh K, Nakao H, Otsuka A, Behar SM, Yano I, Moody DB, Sugita M
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Journal Title
J. Biol. Chem. 283
Pages: 28835-28841
Peer Reviewed
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[Journal Article] Induction of allergic contact dermatitis by astigmatid mite-derived monoterpene, alpha-acaridial2008
Author(s)
Sasai T, Hirano Y, Maeda S, Matsunaga I, Otsuka A, Morita D, Nishida R, Nakayama H, Kuwahara Y, Sugita M, Mori N
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Journal Title
Biochem. Biophys. Res. Commun 375
Pages: 336-340
Peer Reviewed
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