2008 Fiscal Year Annual Research Report
手指における人間の知覚特性に基づく触力覚ディスプレイの研究
Project/Area Number |
07J02781
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
南澤 孝太 The University of Tokyo, 大学院・情報理工学系研究科, 特別研究員(DC1)
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Keywords | 触覚ディスプレイ / 力覚ディスプレイ / ヒューマンインタフェース / バーチャルリアリティ |
Research Abstract |
本年度の研究目標は,前年度の研究で得た触覚ディスプレイの設計指針を基に,皮膚感覚提示と固有受容感覚提示を連携させた新しい力触覚提示手法を設計することである. (1)指の皮膚感覚に加えて腕の運動感覚を取り入れた触覚提示システム「GhostGlove」の開発Eurohaptics2008において,口頭発表および試作機のデモ展示を通じて腕の運動感覚と手掌部への触覚提示を組み合わせた触覚提示システムを発表した,参加者からのフィードバックを元にシステムを改良し,手掌及び各指に対してユーザの運動に応じた触覚を提示可能な手袋型の触覚ディスプレイ「GhostGlove」を開発した,本システムを,ACM SIGGRAPH 2008のNew Tech Demosセッションにおいて展示発表し,約500名の体験者を得,ACMによる学生研究コンペティションの最終選考に残るなど好評を博した.また国内では経済産業省主催のデジタルコンテンツエキポにGhostGloveを出展し,NHK・テレビ東京・日本経済産業新聞などで紹介されるに至った. (2)指の皮膚感覚に加えて腕の力覚を同時に提示する力触覚提示手法の設計2008年11月から12月までイタリア・シエナ大学に滞在し,新しい力触覚提示手法を設計するための基礎研究を行った,現在は研究の初期段階にあるが,本設計手法が確立することで,従来よりもシンプルな機構を用いながら,より高いリアリティのある力触覚を提示できるようになることが期待されている.この共同研究の成果は,日本バーチャルリアリティ学会力触覚の提示と計算研究会第1回研究会において,「指部触覚と腕部力覚の融合によるシンプルな力触覚提示手法の検討」という題目で発表を行った.
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Research Products
(7 results)