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2007 Fiscal Year Annual Research Report

南北朝・室町時代初期における軍記の研究-西源院本・神田本『太平記』を中心に

Research Project

Project/Area Number 07J02860
Research InstitutionRikkyo University

Principal Investigator

和田 琢磨  Rikkyo University, 文学部, 特別研究員(PD)

Keywords日本中世文学 / 太平記 / 難太平記 / 古態本『太平記』 / 前田尊経閣蔵織田本『太平記』 / 静嘉堂文庫蔵松井本『太平記』 / 龍門文庫蔵豪精本『太平記』
Research Abstract

本年度の目標は、公的機関でもマイクロフィルムさえ披見できない古態本『太平記』伝本の基礎調査と、古態本『太平記』の表現の問題について考察することにあった。本年度の研究活動をまとめると、以下の三点に大略まとめることができると考える。
1、古態本『太平記』の調査
静嘉堂文庫蔵松井本『太平記』の書誌調査を行い、紙焼き写真をとった。また、前田尊経閣蔵織田本『太平記』の紙焼き写真をとった。これらをもとに、本文の校合・調査を進めているところである。
2、『難太平記』の調査・考察
(1)『太平記』の成立過程について具体的に語っている、室町時代初期の唯一の資料である『難太平記』の伝本調査を行った。具体的には、宮内庁書陵部・京都府立総合資料館・久留米市立中央図書館等の伝本を調査した。特に、久留米市立中央図書館蔵の写本は、存在は知られていながらその特徴は報告されていない。その報告は次年度にする予定である。なお、同図書館所蔵の軍記物語の書誌調査も行ったので、この報告についても整理出来次第行いたいと考えている。
(2)また、『難太平記』の記事と対応させながら、古態本を中心とした『太平記』の本文形成問題についても考察を加えた。これらの調査を踏まえた成果を、三本の論文にまとめ発表した。
3、龍門文庫蔵豪精本『太平記』の調査
『太平記』伝本中、いまだ詳細な調査されていない丁類に分類されている伝本のうち、興味深い伝本であるといわれながら、その内容が知られていない豪精本『太平記』の調査を行った。本年も七月と三月の年二回の閲覧日に調査したが、この調査は今後も続けていく予定である。

  • Research Products

    (2 results)

All 2008 2007

All Journal Article (2 results) (of which Peer Reviewed: 1 results)

  • [Journal Article] 今川了俊のいう『太平記』の「作者」-『難太平記』の構成・思想の検討を通して-2008

    • Author(s)
      和田琢磨
    • Journal Title

      日本文学 57-3

      Pages: 52-62

    • Peer Reviewed
  • [Journal Article] 『難太平記』研究史の検証-『太平記』作者「恵珍」「玄恵」説をめぐって-2007

    • Author(s)
      和田琢磨
    • Journal Title

      古典遺産 57(印刷中)

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Published: 2010-02-04   Modified: 2016-04-21  

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