2007 Fiscal Year Annual Research Report
グラフクラスタリングに基づいた日本語作文支援システムの開発と評価
Project/Area Number |
07J02878
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Research Institution | Tokyo Institute of Technology |
Principal Investigator |
鄭 在玲 Tokyo Institute of Technology, 大学院・社会理工学研究科, 特別研究員(DC1)
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Keywords | 意味ネットワーク / グラフクラスタリング / 情報検索・発見 / 言語学習用システム |
Research Abstract |
本研究課題の目的は、大規模言語資源にグラフクラスタリング方法を適用し、意味ネットワークを構築することで、言語の潜在的関係や構造を発見・分析することである。さらに、これらの結果を言語教育・学習に活用できるように教育用システムを開発・評価することである。この目的に従い、平成19年度に具体的に行った研究内容は主に次の2つである-1.グラフクラスタリングにおけるアルゴリズムの改良。2.単語連想実験から韓国語の連想データの収集。 これは本研究課題を達成するための必要な研究であり、次のような重要性と意義を持つと思われる。大規模の言語データからより有意味な情報を得るためには、まず基本的に効率的で正確な計算方法を工夫する必要がある。かつ、データがもつ構造や特徴などを把握し、各データにもっとも適合な処理プロセスを行わなければならない。これから言語データの特性を反映し、より正確な意味ネットワークの構築及び分析ができるように、既存のグラフクラスタリングのアルゴリズムをさらに改選した。次に、意味ネットワークの構築やそれからの情報発見・抽出の方法を色々なデータに適用することは、その独創性を証明するのに大きい意味があると思われる。また、他言語の意味ネットワークを日本語のものと比較・分析することで、日本語を多様な面から豊かに理解するのができると思われる。こう言う比較が可能な言語データを確保するため、韓国語の連想実験を平成19年9月から平成20年3月まで韓国の大田大学に在学している約130人の大学生を対象として行った。この実験から得られたデータは、言語・文化の比較研究にも役にたち、本研究の意味をもっと広げると思われる。
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Research Products
(5 results)