2008 Fiscal Year Annual Research Report
グラフクラスタリングに基づいた日本語作文支援システムの開発と評価
Project/Area Number |
07J02878
|
Research Institution | Tokyo Institute of Technology |
Principal Investigator |
鄭 在玲 Tokyo Institute of Technology, 大学院・社会理工学研究科, 特別研究員(DC1)
|
Keywords | 意味ネットワーク / グラフクラスタリング / 単語連想データ / 言語学習支援システム |
Research Abstract |
本研究は、単語連想データをもとに意味ネットワークを構築することで、言語の潜在的関係・構造を可視化する方法を開発し、それから得られる言語的・文化的分析の結果を言語教育や学習用のシステムの開発に活用することを目指している。これに従い、平成20年度に具体的に行った研究内容は主に次の2つである。(1)語彙学習用の教育システムの考案、(2)韓国語連想データの分析とクラスタリング方法の改良。これは本研究課題を達成するために、次のような重要性と意義を持つと思われる。 連想意味ネットワークから得られる単語の連想情報や単語間の連想パスなど、言語学習に有用に使える情報がもっとも効果的に、かつ楽し<学ばれるのには多様な面から学習戦略を工夫する必要がある。それで考案したのは、遠隔教育やウェブベース教育において関心を集めているゲームベースの学習とパーソナル化した学習戦略を言語学習に適用した学習モデルである。これは、単語の連想情報をただ示すのではな<、学習者の事前に持っている語彙知識を学習システムに反映させ、それをもとに新しい学習ミッションを与えることで、学習者が単語の連想ゲームをするうちに自然に語彙力を増やしていくような仕組みである。 平成19年9月から20年2月まで行った韓国語の連想実験から収集したデータを電子化した形でまとめ、韓国語の意味ネットワークを構築し、分析した結果は、既存の日本語と英語の連想データとともに文化や言語、またデータその自体がもつ特性の比較を可能にする。それは、言語別、データ別の個別的・共通的な特徴を把握し、意味ネットワークの構築や分析方法を多様な面から検討することでより効果的な方法に開発し続けるようにする。これにより、豊かに活用できる日本語学習の支援システム用のデータベース作成が可能になる。
|
Research Products
(9 results)