2008 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
07J02934
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
田口 裕一 The University of Tokyo, 大学院・情報理工学系研究科, 特別研究員(DC2)
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Keywords | 3次元空間情報通信 / 裸眼立体ライブ映像システム / 光線空間 / 多視点画像符号化 / Distributed Coding / 自由視点画像合成 / カメラアレイ / ステレオ法 |
Research Abstract |
現在の2次元映像通信をより臨場感の高い3次元空間情報通信に飛躍させることを目的として,多視点画像符号化方式の検討に加え,実時間動作する3次元空間情報通信システムの構築に関する様々な検討を行った.具体的には,1.Distributed codingに基づく多視点画像の効率的な符号化と自由視点画像合成に特化した復号化処理の検討,2.奥行き・セグメンテーション・透過度(α値)を同時に推定するステレオ法の提案,3.64台のネットワークカメラを用いた実時間自由視点映像合成システムおよび裸眼立体ライブ映像システムの構築を行った. 1.多視点カメラ画像を入力とする自由視点画像合成システムでは,Distributed codingを用いることにより低い計算コストで符号化を行うことができる.しかし,従来手法では画像合成時の復号の計算コストが高くなる問題があった,そこで,画像合成と復号を同時に実行する効率的な復号手法を提案した. 2.左右2眼分の画像から,高精度な奥行き情報とセグメンテーション,および画素のα値を同時に推定するステレオ法を提案した.本手法は,ステレオ法の国際的なベンチマークで上位の奥行きの精度を有し,また,同時に推定されるα値を用いて高品質な自由視点画像合成やZ-keyingなどを実現できる. 3.64眼カメラアレイを用いて,多視点映像取得から自由視点映像合成までをすべて実時間で行うシステムを構築した.さらにシステムの出力として裸眼立体視可能なIntegral photography方式の3次元ディスプレイを利用することにより,3次元空間情報を実時間で伝送する裸眼立体ライブ映像システムを構築した.裸眼立体映像システムにおいて最も重要な問題の1つである,3次元空間のどの部分を鮮明に再生するかを,インタラクティブに操作することを可能にするデータ変換手法を開発した.
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Research Products
(9 results)