2008 Fiscal Year Annual Research Report
レーザープラズマ加速を用いたフェムト秒時間分解測定に関する研究
Project/Area Number |
07J03479
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
前川 陽 The University of Tokyo, 大学院・工学系研究科, 特別研究員(DC1)
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Keywords | フェムト秒電子バンチ長計測 / 電気光学効果 / 白色レーザーパルス / レーザープラズマ加速 |
Research Abstract |
レーザープラズマ加速からのフェムト秒電子バンチ長をシングルショットで計測する手段として、電気光学(Electro-Optic)効果を用いた手法が近年注目を集めている。この手法は、これまで我々が進めてきたコヒーレント遷移放射のスペクトル解析によるバンチ長計測の手法と比較して、高時間分解能でかつシングルショット計測が可能であるという利点を持つ。そこで今年度から電気光学効果を用いたバンチ長計測手法の開発を進めている。但し、この手法でも、レーザープラズマ加速から生成する数10フェムト秒の電子バンチ長を計測するために十分な時間分解能は世界でも未だ達成されていない(現在報告されている時間分解能は最高で半値全幅100フェムト秒である)。そこで、100フェムト秒以下の高時間分解能を達成するべく、有機電気光学結晶の選定や白色光の生成実験を行った。具体的には、有機電気光学結晶として、THz生成用有機結晶として近年研究室レベルで使用されているDAST結晶を候補として選定し、THz領域及び可視領域での複素屈折率の測定を行っている。また、白色光生成として、フォトニック結晶ファイバを用いて、800nmのチタンサファイアレーザーからの白色光生成実験を進めている。平成21年度では、電気光学結晶を用いたバンチ長計測手法の確立を行い、レーザープラズマ加速への適用を行っていく予定である。
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Research Products
(4 results)