2007 Fiscal Year Annual Research Report
レーザープラズマ加速を用いたフェムト秒時間分解測定に関する研究
Project/Area Number |
07J03479
|
Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
前川 陽 The University of Tokyo, 大学院・工学系研究科, 特別研究員(DC1)
|
Keywords | レーザープラズマ加速 / 極短電子バンチ長計測 / コヒーレント遷移放射 / フェムト秒レーザー |
Research Abstract |
レーザープラズマ加速から生成した電子ビームは、従来のRF線形加速器からの電子ビームと比べてエネルギー分散が大きく、空間電荷力の影響も大きいため、電子ビームがフリースペース上で縦方向、横方向共に広がりやすい。そこで、縦方向、横方向の電子ビームの伸張についてGPT(General Particle Tracer)コードを用いて数値計算を行い、これまでの結果と良く合致する結果を得た。同時にボロメータを用いた積算計測により、実験面からバンチ長伸張の評価を行ったが、ショット毎の変動が大きかった。そこでポリクロメータを用いてシングルショットでのバンチ長計測を試みたが、電子ビームの電荷量が低く有意な結果は得られなかった。電荷量が低下した主な原因としては、レーザー強度の低下が挙げられる。電荷量の回復およびエネルギー分散の改善にはレーザー強度の回復が必須であるため、レーザーシステムの大幅な改善を行った。結果、レーザーエネルギーを600mJ/pulseから900mJ/pulseにまで回復させ、安定性も高めることが出来た。このレーザーを用いて電子生成実験およびバンチ長計測実験を改めて行う予定である。
|
Research Products
(4 results)