2008 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
07J03520
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
堀 高彰 Kyoto University, 大学院・理学研究科, 特別研究員(DC1)
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Keywords | ポルフィリノイド / 多量化 / 光物性 |
Research Abstract |
本年度の研究は当初の計画通り、環状ポルフィリン分子へのホウ素化反応を行なった。しかし、予定していたイリジウム触媒を用いたホウ素化反応は進行しないことが分かった。これは分子が大きすぎるために触媒サイクルに乗らなかったのではないかと考えられる。次に前年度に引き続きカルボキシル基を導入した環状ポルフィリン分子の合成に取り組んだ。カップリング反応がうまくいかずなかなか収率をあげることが出来ず最終的な合成にいたらなかった。今年度も反応条件を検討しつつ、実験を進めていきたい。研究の途中で、ポルフィリンと同電子体であるコロールと呼ばれる分子に注目した。このコロールは3日の金属イオンを取り組むという非常に興味深い分子である。ポルフィリンにカルボキシル基を導入すると、ゲル化するという報告例から、コロールでもゲル化反応を行なうことにした。ペンタフルオロフェニル基を持っているので芳香族求核置換反応が利用できることに注目して、適当なゲル化駆動部位を導入する反応を種々試した。その結果アミド基を持ち、またトリアクコキシ基を持つので、ゲル化反応が効率よく進行することが分かった。当初の計画に加え、新たな領域の研究も進めていきたい。
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Research Products
(2 results)