2008 Fiscal Year Annual Research Report
人間開発政策における教育の役割に関する理論および計量的研究
Project/Area Number |
07J03594
|
Research Institution | Tokyo Institute of Technology |
Principal Investigator |
米原 あき Tokyo Institute of Technology, 大学院・社会理工学研究科, 特別研究員(PD)
|
Keywords | 国際開発 / 教育開発政策 / 計量分析 / アフリカ地域研究 / タンザニア / 社会開発政策史 / 政治哲学 / 人間開発論 |
Research Abstract |
平成20年度は、昨年度に引き続き、人間開発政策における教育の役割について、(1)理論、(2)計量、(3)事例の3側面から分析・考察をすすめた。 (1)理論分析:文献研究を中心として、主にA.Senの人間開発論に関する理論研究をすすめた。人間開発論の教育開発政策への応用可能性に関する考察は、学会発表用のワーキングペーパーとしてまとめた。当該ワーキングペーパーは、平成21年度の学会で発表する予定である。 (2)計量分析:人間開発政策に関する計量モデルの構築に向けて、世界銀行のデータ(World Development Index:世界開発指標)や国連開発計画のデータ(Human Development Index:人間開発指標)のクリーニングを進め、主成分分析などを用いた試論的な分析を行った。特に、国連開発計画の人間開発指標を用いて、当該指標が人間開発理論の真意を正しく反映しているといえるのか、批判的検討を行っている。これらの分析結果は、平成21年度の学会で発表する予定である。 (3)事例分析:西アフリカのセネガル共和国における教員養成校研修の実践に注目し、研修評価という視点から、研修効果についての分析を行った。現地にて収集されたアンケート調査データを計量的に分析し、研修効果の有無について考察を加えると同時に、研修評価一般の評価手法についても検討・提言を行った。当該研究の成果は、各学会で発表した。また、東アフリカのタンザニアにおける児童の識字教育政策に注目し、Tanzania Human Resource Development Surveyというデータを用いて、政策的な視点から分析・考察を行った。当該研究の成果は、各学会発表した。
|
Research Products
(6 results)