2009 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
07J04007
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Research Institution | The University of Electro-Communications |
Principal Investigator |
永谷 直久 The University of Electro-Communications, 大学院・電気通信学研究科, 特別研究員(DC1)
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Keywords | Vision |
Research Abstract |
本年度は,前庭感覚電気刺激(GVS)の視覚への影響に関する研究の最終年度にあたり,主に研究発表に注力した,発表は論文誌投稿という形では行わなかったが,昨年度に開発した物体の運動を時間軸にフィルターをかけることで視覚的に認識しやすくすることが出来るデバイスStop Motion Goggleの技術展示や招待展示として4月にフランスのLavalで開催されたLaval Virtualでの展示,9月から2010年2月までオーストリアのアルスエレクトロニカセンターにおける長期展示などを行った.また2010年2月から3月までの予定で東京都現代美術館にて同作品を展示中である.この展示において得たユーザビリティに関する知見と心理物理実験としてStop Motion Goggleを用いることで得られる視覚への影響に関する知見を基に,今後,実験を行い論文として投稿する予定である. 当初計画していた前庭感覚と視覚が及ぼす影響に関する実験に関しては,一人称視点映像からの視覚刺激に対して,どのようなタイミングで前庭感覚を提示すると知覚される主観評価は変化するのかということを『臨場感』や『移動感覚』,そして『酔い』といった項目で評価するための実験系を構築した.しかしながら,実験手法および呈示刺激を生成するプログラミンなどは完成したものの実験の遂行には至っていない.今後,本実験の遂行とデータの解析などを行っていく予定である.
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