2008 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
07J04141
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Research Institution | Keio University |
Principal Investigator |
今村 健一郎 Keio University, 大学院・政策・メディア研究科, 特別研究員(DC1)
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Keywords | 多重解像度理解 / インタラクション / 拡張現実感 / CG / スキルサイエンス / 可視化・可聴化表現 |
Research Abstract |
人々のコミュニケーションは関係性の産物といえる.五感プラスアルファで得られる情報による他者との相互作用を通して関係性を築くことがコミュニケーションなのだと考えられる.「知覚」を通して環境との関係を見出し「行為」を通して環境に働きかけることこそ,インタラクションであり,「人の世」を構成する要素だと考えている. そこで,本研究では「見えにくいけど確かにそこで起きているコト」である人と人のインタラクションを可視化するという試みに取り組み中である.インタラクションを媒介するメディアは速度情報に限定し,サッカーやフットサルなどで見られる一対一の駆け引きを想定した簡単な追従運動実験を通して,人と人のインタラクションを人が見て理解できる視覚効果として表現することを目指した.実世界における人々のコミュニケーションは知覚と行為による情報のやりとりであるが,その情報は,言語,音,色,光,形状,熱,動き,力など種々のメディアを通したものである.このようなマルチメディアにより媒介される情報のインタラクションを一度に取り扱うことは,研究の第一歩としては困難である.従って今回は,スポーツにおけるコミュニケーションに特化し,速度情報という単一メディアを媒介としたインタラクションを取り扱うことで,一対一の駆け引きにおけるコミュニケーションすなわち個人間インタラクションについて考察した.著者自身の目標は,スポーツにおけるインタラクションの学習支援への応用であるが,ツール自体の可能性としては,メディアを変更することで様々なインタラクションが可視化表現できるツールとして汎用性を持たせたいと考えている.
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Research Products
(3 results)