2008 Fiscal Year Annual Research Report
熱帯雨林における雨量・流出水量・水質の季節・長期変動と水質形成機構の解明
Project/Area Number |
07J04231
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
五名 美江 The University of Tokyo, 大学院・農学生命科学研究科, 特別研究員(DC1)
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Keywords | 熱帯雨林 / 水質形成メカニズム / 季節変動と長期変動 |
Research Abstract |
本研究は、東南アジア熱帯雨林地域のマレーシア・ボルネオ島サラワク州の低地林(ランビル国立公園)とサバ州の山地林(キナバル国立公園)の2サイトを対象に、(1)雨量・流出水量の季節変動を明らかにすること、(2)2サイト間で違いが生じる要因とそのメカニズムを解明することを目的としている。熱帯雨林における水文・水質2サイト同時観測を1年以上継続した例はほとんどなく、特に東南アジア熱帯雨林ではほとんど行われていないため、本研究は東南アジア熱帯雨林の森林環境を明らかにするものとしてその意義は大きい。また、森林を伐採した場合の影響を予測する研究にもつながると考えられ、熱帯雨林の取り扱いガイドラインの策定等の議論に、科学的知見を提供できる重要な研究である。本年度はキナバル国立公園に近いサバ大学に3ヶ月滞在し、現地研究者と綿密に情報交換しながら集中的観測を実施し、対象流域内で出水時の降雨・土壌水・渓流水の採水を行った。主な成果は次のとおりである。 (1)本研究対象地の含まれるマレーシア・サラワク州のエルニーニョと降雨の関係を論じた論文受理→本研究対象地であるランビル国立公園は、サラワク州の他の地域と比べ、エルニーニョのような異常乾燥による降雨の減少が特に2〜3月にかけて非常に顕著であることを見出した。 (2)キナバル国立公園2流域の降雨・林内雨・土壌水(10,30,60cm)・渓流水の水質の鉛直分布を明らかにした。 (3)ランビルにおける硫酸酸性渓流水の水質形成メカニズムの検討結果について学会発表
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Research Products
(6 results)