2008 Fiscal Year Annual Research Report
蛍光タンパクでの細胞可視化による、脊髄神経回路網の機能解析
Project/Area Number |
07J04292
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Research Institution | Ochanomizu University |
Principal Investigator |
佐藤 千恵 Ochanomizu University, 生命科学研究科, 特別研究員DC1
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Keywords | ゼブラフィッシュ / GFP / 脊髄神経回路 / VO部位 / Dbx1 |
Research Abstract |
まず、VO部位で発現するそれぞれの遺伝子について、その陽性細胞でGFPを発現するトランスジェニックフィツシュを作製した。続いて、DsRedを発現するトランスジェニックフィツシュも作製した。GFPないし、DsRedは安定なタンパク質であるため、遺伝子の発現が終了しても、陽性細胞を後期まで追跡していくことが可能である。作製されるトランスジェニックフィツシュを用いて、解剖学的解析を進め、それぞれの遺伝子陽性細胞の移動様式、神経細胞としての形態を解析した。ついで、神経伝達物質特性を解析した。これは既に研究室で確立された、各神経伝達物質陽性細胞の可視化ラインと掛け合わせることで、 また、Cre-loxPシステムを利用することによって、より、詳細に、神経細胞の観察が可能になった。Dbx陽性細胞においては、グルタミン酸作動性の神経とグリシン作動性の神経細胞が存在し、さらにグルタミン酸作動性の神経細胞には、過去にその存在の知られていたMCoD、UCoDが含まれていたことがわかった。、これらの神経細胞がLocomotion時にどのような働きをしているのかは、調べられていない。これに関しても少しずつ結果が出てきている。 その結果、おそらく、遊泳に関係する交叉型神経であることが示唆されるデーターを得ている。さらに、解析を続け、これらの神経の働きを明らかにしたいと考えている。
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Research Products
(1 results)