2007 Fiscal Year Annual Research Report
現代アフリカ農村「共同体」の停滞と商業的農業発展のメカニズム
Project/Area Number |
07J04482
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
伊藤 紀子 (井上 紀子) The University of Tokyo, 大学院・経済学研究科, 特別研究員(DC2)
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Keywords | ケニア / 農村開発 / 植民地支配 / 歴史 |
Research Abstract |
雑誌「相関社会科学」に投稿した論文「独立後のケニアにおける人口流出を通じた地域間関係と地域経済の自律性:ネットワーク分析の手法を用いて」は、本研究の一部の成果をまとめたものである。その内容は、ケニアの農村開発と人口移動に関して、独立以降の人ロセンサスのデータを用いて分析し、開発政策の歴史過程やその問題点との関連について考察した成果である。論文投稿後、レフェリーからの指示にしたがって修正を行い、9月に受理が決定し、平成20年3月に発表された。 また、研究全体にかかわる資料として、アフリカ、とくにケニアの開発の歴史(農村・農業・ジェンダー・植民地開発・出稼ぎ労働などに関連する分野)の資料と、ケニア政府が発行している人口や開発政策の統計の資料を、イギリスのロンドン大学図書館、フランスのポンピドゥーセンターの図書館にて収集した。本研究に関連する分野の先行研究と統計資料を整理することによって、まず投稿論文の元となるデータを補足した。さらに、先行研究において十分に検討されていない分野や研究手法を明らかにし、本研究における現地調査の枠組みと手法についての再検討を行った。そのうえで、ケニアに在住する現地開発専門家と今後の調査地域の選定と調査計画に関して打ち合わせを実施し、具体的な調査の内容と研究の全体像の構築を行った。実際のケニアにおける現地調査は平成21年に行われる予定である。
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Research Products
(2 results)