2007 Fiscal Year Annual Research Report
エンドサイトーシスによる植物の高次形態形成制御の解析
Project/Area Number |
07J05010
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
海老根 一生 The University of Tokyo, 大学院・理学系研究科, 特別研究員(DC1)
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Keywords | 植物形態形 |
Research Abstract |
これまでの研究結果から、エンドサイトーシスの制御因子であるRab5との遺伝学的解析から、液胞膜およびエンドソームに局在するSNAREの変異体であるvam3に関して、その表現型がエンドサイトーシスの異常に起因するものであることを明らかにしていた。これに加え、さらにエンドサソームに局在するSNAREであるVAMP727との遺伝学的解析から、vam3の表現型がエンドサイトーシスの異常にあること、VAM3とVAMP727がSNARE complexを形成していることを明らかにした。さらに、各変異体におけるエンドサイトーシスを観察した結果から、植物固有のRab5であるARA6が、BOR1の細胞膜から液胞への輸送において、これを負に制御していることが明らかになった.このARA6による細胞内輸送制御の機能に関してさらに詳細を明らかにするために、まずARA6の局在するエンドソームとその他のSNARE,Rabに関して、植物体における局在の比較を行った、その結果、ARA6の局在するエンドソームがconventionaltypeのRab5であるARA7,RHA1とは一部異なること、SYP43(TGN)とは異なること、VAM3とエンドソーム上において一部共局在することが明らかになった。 さらに、エンドサイトーシス制御と植物形態形成制御の間の因子の探索のために、vam3の抑圧変異体の選抜と解析を行っている。現在までに、EMS処理を行ったvam3のM2世代の中から、ara6同様表現型を抑圧するもの21ライン、花成および葉の形態にのみ表現型の抑圧が見られるものを各5ライン選抜している。これらの解析から、エンドサイトーシスと植物の形態形成、とくにFLCの発現制御経路を明らかにしていく予定である。
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Research Products
(5 results)