2009 Fiscal Year Annual Research Report
アポトーシス関連カルシウム結合蛋白質ALG-2の相互作用因子認識機構の解明
Project/Area Number |
07J05055
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
鈴木 博紀 Nagoya University, 大学院・生命農学研究科, 特別研究員(DC1)
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Keywords | X線結晶構造解析 / カルシウム結合蛋白質 / アポトーシス / データベース解析 |
Research Abstract |
本研究では、アポトーシス関連因子ALG-2(apoptosis linked-gene 2)のカルシウム依存的相互作用因子認識機構を明らかにすることにより、ALG-2の生体内での役割解明に寄与することを目的としている。これまでの研究により、ALG-2の122番目のPheをAlaに置換することにより、Alixとの親和性が上昇することが明らかとなっている。この変異体を用いて、ALG-2の機能を明らかとするため、薬剤誘導によるアポトーシス感受性の検討を行った。その結果、ALG-2F122Aは、野生型ALG-2よりもスタウロスポリンにより誘導される細胞死が多く引き起こされることが明らかとなった。このことにより、ALG-2/Alix複合体が細胞死に関与していると考えられる。次にALG-2/PLSCR3ペプチド複合体のX線結晶構造解析を試みた。PLSCR3は昨年度に報告したAlixとは異なる相互作用様式をもつ相互作用因子であり、ALG-2と強固な相互作用を示すことから、相互作用様式の解明が期待されている。現在、ALG-2/PLSCR3ペプチドの共結晶化条件を探索中である。また、ALG-2の機能解析を目標に、新規相互作用因子を同定するため、データベース解析を行った。データベースより、プロリンリッチ領域を有する蛋白質を抽出し、in vitroでの相互作用解析を行ったところ、新たに9種類の相互作用因子を同定した。新たに同定した相互作用因子に関して、現在相互作用領域の同定と機能解析を進めている。
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Research Products
(4 results)