2008 Fiscal Year Annual Research Report
アポトーシス関連カルシウム結合蛋白質ALG-2の相互作用因子認識機構の解明
Project/Area Number |
07J05055
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
鈴木 博紀 Nagoya University, 大学院・生命農学研究科, 特別研究員(DC1)
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Keywords | カルシウム結合蛋白質 / X線結晶構造解析 / アポトーシス / Alix |
Research Abstract |
本研究では、カルシウム結合アポトーシス関連因子ALG-2(apoptosis linked-gene 2)のカルシウム依存的相互作用因子認識機構を明らかにすることにより、ALG-2の生体内での機能解明に寄与することを目的としている。 昨年度、ALG-2のカルシウム結合型(PDB ID,2zn9)、カノレシウム遊離型(PDB ID,2znd)、亜鉛結合型(PDB ID,2zn8)、相互作用因子であるAlixペプチド結合型(PDB ID,2zne)の構造を明らかとした。また、点変異体ALG-2によるプルダウン実験により、ALG-2/Alix間の相互作用における重要な残基を同定した。 本年度は昨年度のプルダウン実験によりAlixに対する高親和性変異体ALG-2が得られたため、SPRバイオセンサーによる野生型ALG-2と変異体ALG-2のAlixペプチドに対する親和性の比較、ならびに金属イオン依存性を検討した。その結集、変異体ALG-2はAlixペプチドに対する親和性は野生型ALG-2よりも2.5倍上昇していた。またカルシウムイオン依存性は上昇しているが、亜鉛イオン依存性は野生型と顕著な差異は見られなかった。このことがら変異体ALG-2はカルシウム依存的なAlixとの結合能が上昇していると考えられる。この変異体を用いて細胞内局在観察、機能解析を行うことにより、我々が推測しているALG-2の機能である『カルシウム依存的アダプター蛋白質』モデルを提唱できると考えられる。
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Research Products
(5 results)