2008 Fiscal Year Annual Research Report
IP3シグナルが関与するグリア細胞内外のpH応答の機能解析
Project/Area Number |
07J05135
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
永吉 旭土 東京大学, 大学院・医学系研究科, 特別研究員(DC1)
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Keywords | pH / NBC1 / ナトリウムイオン / 重炭酸イオン / IP3レセプター / IRBIT / グリア / 脳 |
Research Abstract |
1)ヒトにおいて、NBC1の新しいスプライシングバリアント(bNBC1)を発見した。 C末端がpNBC1やkNBC1と異なるbNBC1についてはヒトでは報告されていなかった。 bNBC1はpNBC1と共通のN末端を持つ。 bNBC1は予想通りpNBC1と同様にIRBITが結合し、その活性を上げた。 2)bNBC1を認織する抗体を作製した。 bNBC1に特異的なC末端配列をもとに抗原ペプチドをつくり抗体を作製した。 免疫染色を行い脳内における分布を調べた。 3)IRBITのホモログ(Long-IRBIT)について解析した。 Long-IRBITはデータベースより検索された、 N末端に余分な特異的配列を持つIRBITのホモログである。 Long-IRBITはpNBC1及びbNBC1に結合した。 しかしNBC1の活性増強作用はほぼ無かった。 そこでLong-IRBITのN末を削ったミュータンを作製したところ、 IRBITに長さを近づけるほどNBC1の活性が生じ、それが増した。 今のところLong-IRBITに特異的なN末がNBC1の活性増強を妨げていると考えられる。 今後はIRBITやLong-IRBITとNBC1の詳細な分布を調べ、 IRBITやLong-IRBITが内因性のNBC1活性調節因子となり得るかどうかを調べる。 またIRBITによって活性が出るbNBC1の生理的意義も追求していく予定である。
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Research Products
(2 results)