2007 Fiscal Year Annual Research Report
音楽コミュニケーション系の総合支援を目指した高度音楽モジュール群の開発
Project/Area Number |
07J05373
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Research Institution | Doshisha University |
Principal Investigator |
江村 伯夫 Doshisha University, 大学院・工学研究科, 特別研究員(DC2)
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Keywords | 音楽情報処理 / 音楽活動支援システム / 楽曲情報処理 / 演奏情報処理 / 審美情報処理 / 音楽理論 / 作編曲システム / 楽器独習支援システム |
Research Abstract |
本研究の目的は,人間の音楽活動を総合的に支援することが可能な計算機システムを実現することにあり,そのための要素技術を以下に挙げる3つの研究テーマを並行して進めることによって開発してきた. 楽曲情報処理の研究では,ポピュラー音楽の和声を分析,または生成するための規則を体系化したポピュラー和声理論に記述されている項目を細部にわたって計算機に実装することによる楽曲分析・生成システムを開発した[雑誌論文]. 演奏情報処理の研究では,ギターで和音列を演奏する場合の手指にかかる負荷を,学習者の演奏ミスの量から推定することにより,学習者の弱点となる項目を特定し,それらを含まないような練習課題を動的に生成する「弾き易さを考慮したシステム」を開発した[雑誌論文の項を参照].さらに,ピアノで単旋律を演奏する場合の打鍵制御の精度を,演奏に用いた運指パターン別に分析することによって,学習者の弱点となる項目を特定し,それらを効率よく矯正するための課題を動的に生成する「弱点克服システム」も開発した. 審美情報処理の研究では,ポピュラー和声理論に記載されている和音構築のための理論であるヴォイシングの規則と人間の審美感の関係性について,心理学的観点から研究を行ってきた.
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Research Products
(3 results)