2007 Fiscal Year Annual Research Report
19世紀末-20世紀前半期南アフリカのブリティッシュ・アイデンティティ
Project/Area Number |
07J05385
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Research Institution | Konan University |
Principal Investigator |
堀内 隆行 Konan University, 人文科学研究科, 特別研究員(PD)
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Keywords | イギリス:南アフリカ / ブリティッシュ・アイデンティティ / リベラリズム / 記憶 / 国際情報交換 |
Research Abstract |
本研究「19世紀末-20世紀前半期南アフリカのブリティッシュ・アイデンティティ」は、ヨーロッパとの連関の叙述自体を「西洋中心主義」として排除するポスト・アパルトヘイトの南アフリカ史研究を見直し、植民地支配の本質的理解に迫ろうとする。最近はとくに1920年代以降、アフリカーナ(オランダ系入植者/ボーア人)・ナショナリストの政権獲得に抗して登場したイギリス系のリベラル派(の歴史家)と「記憶」の関係を中心に研究を進めている。本年度は、 (1)真実和解委員会、第2次南アフリカ戦争100周年などの現状をふまえて、記憶に関する南アフリカ史研究の動向を整理しはじめ、 (2)20世紀前半期ブリティッシュ・リベラリズムの記憶について研究を進め、 (3)世紀転換期イギリス系入植者のアイデンティティと20世紀前半期ブリティッシュ・リベラリズムの関係について研究をはじめた。 (1)、(2)については、歴史家E・A・ウォーカーに関する学会発表を行い、論説を執筆した。また、19世紀前半の南部アフリカ史を巡る「ムフェカネ」(ズールー王シャカの征服活動が引き起こしたアフリカ人社会の大混乱)の記憶に関しても学会発表を予定している。他方(3)については、19世紀末ケープ植民地の『ポートエリザベス・テレグラフ』に関する学会発表を行い、論説を執筆中である。更に書評では、カナダと南アフリカのブリティッシュ・アイデンティティについて比較を試みた。
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Research Products
(4 results)