2008 Fiscal Year Annual Research Report
層状ペロブスカイト関連酸化物における不定比性・混合導電機構の解明
Project/Area Number |
07J05669
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
中村 崇司 Tohoku University, 大学院・工学研究科, 特別研究員(DC1)
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Keywords | 導電性セラミックス / 混合導電体 / 酸素不定比性 |
Research Abstract |
La_<2-x>Sr_xNiO_<4+δ>の酸素不定性の発現メカニズムを欠陥化学的に解析した。今回提案したモデルによって酸素不定比挙動を説明することができた。以上の成果は214th Meeting of the Electrochemical Societyで発表済み、Solid State Ionicsに論文を投稿、受理された。 酸素の部分モル量に対して、系のミクロな状態を考慮し、統計的な熱力学量モデルを構築した。モデルと実測値を比較したところ、非常に良い一致が確認された。Journal of Solid State Chemistryに論文を投稿、受理された。 La_<2-x>Sr_xNiO_<4+δ>の電子状態および導電機構を解明するため、導電率・ゼーベック係数測定を測定した。解析の結果600度以上の高温域において金属的なバンド導電を示すことがわかった。以上の成果は214th Meeting of the Electrochemical Societyで発表済み、Physical Chemistry Chemical Physicsに論文投稿、受理された。 Nd_<2-x>Sr_xNiO_<4+δ>の不定比性を測定した。Nd_<2-x>Sr_xNiO_<4+δ>は酸素過剰・酸素欠損を示すことがわかった。以上の成果は第34回固体イオニクス研究会、第17回SOFC研究発表会、電気化学会第76回大会にて発表済。Journal of Solid State Chemistryに論文投稿、受理された。 Nd_<2-x>Sr_xNiO_<4+δ>の導電機構を解明するため、導電率・ゼーベック係数測定を測定した。600度以上の高温域において金属的なバンド導電をしていることが明らかになった。以上の結果は電気化学会第76回大会で発表済み。また同材料の応用技術の一つである固体酸化物燃料電池の電極材料に関する論文をJournal of The Electrochemical Societyに投稿、受理された。
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Research Products
(12 results)