2007 Fiscal Year Annual Research Report
哺乳類におけるニコチントランスポーターの同定とその生理的意義に関する研究
Project/Area Number |
07J05753
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Research Institution | Okayama University |
Principal Investigator |
日浅 未来 Okayama University, 大学院・医歯薬学総合研究科, 特別研究員(DC1)
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Keywords | MATE型トランスポーター / 有機カチオン / 疎水性ホルモン |
Research Abstract |
(1)クラス3MATE型トランスポーター、マウスMATE2の機能と局在解析 これまでに哺乳類のMATE型トランスポーターは三つのサブグループに分けられることが知られており、クラス1及び2タイプのMATEは主に腎臓で有機カチオンの排出を担っていることがわかっていた。しかしクラス3型のMATEの機能は不明であった。今回クラス3MATE型トランスポーターであるマウスMATE2のクローニングを行い、有機カチオンの輸送機能を持つことを明らかにした。また、cis-inhibitionからテストステロンがマウスMATE2の輸送基質である可能性が示唆された。さらにマウスMATE2が主に精巣に発現していることを明らかにした。今回の結果からMATE型トランスポーターが老廃物の排出だけでなく、疎水性ホルモン類の体内動態に関与していることが示唆された。 (2)マウスMATE1バリアントの機能と局在解析 これまで明らかにされてきたマウスのMATE1には、C末部の疎水性領域が長いバリアントがあることが遺伝子レベルで知られていた。今回このバリアントをマウスMATE1 longと命名し、蛋白レベルでの解析をした。その結果、マウスMATE1 longはマウスMATE1と同様に有機カチオン輸送機能を持ち、輸送基質もほぼ同様であった。
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Research Products
(6 results)