2007 Fiscal Year Annual Research Report
空調排熱がヒートアイランド形成に及ぼす影響に関する研究-CFDと実測による解析-
Project/Area Number |
07J06049
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Research Institution | Kumamoto University |
Principal Investigator |
久保 隆太郎 Kumamoto University, 大学院・自然科学研究科, 特別研究員(PD)
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Keywords | 空調排熱 / 空調用屋外機 / CFD解析 |
Research Abstract |
平成19年度は、中層建物の空調設備として、各階に重層設置される屋外機周辺環境の実態解明を目的とした。また、建物の屋上などに集中設置される屋外機の周辺の熱環境実測を行った。 実測では、各階に重層設置された屋外機周りの温度分布を測定した。これは、屋外機からの排熱の影響がどの範囲まで到達しているのかを明らかにすることが目的である。また、重層設置された屋外機では、自らのまたは、下階の屋外機の高温排気を再度吸込むショートサーキット流れが生じる可能性があるため、これらの屋外機のエネルギー効率低下に関する解明を目的とした。また、屋外機の吹出し・吸込み風速,吹出し・吸込み温度を測定することにより、吹出し・吸込み風量を算出した。さらに、室内側空調機及び室外側の屋外機及び冷却塔の消費電力を測定することにより、冷房時COPや暖房時COPを測定した。なお、屋外機周辺の温度分布において、室内側の温湿度状況についても測定した。屋外機周辺の風環境が屋外機の排熱特性に及ぼす影響を調査するために、3次元超音波風速計により風向風速を測定した。さらに、屋外機周辺の熱環境を把握するために、CFD解析を用いてケーススタディーを行った。これにより、屋外機の配置状況の違いによる吸込み温度の変化、COPの差異について検討した。また、屋外機の種類の違い(EHP, GHP)が周辺環境に及ぼす影響についても検討した。 これらの実測及び数値シミュレーションは、都市における人工排熱、特に空調排熱の排出構造を検討するうえで、非常に重要な研究であるものと考えられる。
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Research Products
(12 results)