2007 Fiscal Year Annual Research Report
紫外線損傷からの回復を指標としたリボソームRNAの品質管理機構の研究
Project/Area Number |
07J06637
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
宮田 淳美 Kyoto University, 理学研究科, 特別研究員(DC2)
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Keywords | リボソーム / RNA / 紫外線 / 傷害 / 品質管理 |
Research Abstract |
本研究員は現在までに、リボソームRNAに生じた紫外線傷害の一部が細胞内で修復されることを示唆する結果を得ていた。そこで本年度は、本研究員がZ1,Z2と名づけた傷害に着目し、修復される傷害の分子的実体の特定を試みてきた。 傷害の分子的実体については、これらの傷害がRNA鎖の切断ではないことを特定ずみであり、おそらく質量変化を伴う傷害であると推測された。そこで傷害部位を含む数種のRNA断片を調製し、質量分析法を用いて分子的実体の特定を試みた。具体的には、調製したRNA断片を塩基特異的に切断するRNaseで切断し、LC-MSで解析した。その結果、傷害の分子的実体の特定には至らなかったが、傷害が存在する塩基をおおよそしぼることができた。今まで逆転写ではどの塩基に傷害があるのかを正確に特定できていなかったので、有用な結果である。ひきつづき、様々なRNA断片を調製して質量分析を行ない、傷害の分子的実体特定を行ないたい。
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