2009 Fiscal Year Annual Research Report
参加型シミュレーションのマルチエージェントアーキテクチャ
Project/Area Number |
07J07018
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
山根 昇平 Kyoto University, 情報学研究科, 特別研究員(DC1)
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Keywords | エージェント / マルチエージェント / シミュレーション / 参加型デザイン / ネットワークゲーム / 参加型シミュレーション |
Research Abstract |
参加型シミュレーションを行うためのプラットフォームには,GUIなどの人間によるキャラクターの操作や,エージェントの制御,人間とエージェントとのインタラクションといった,多様な機能が要求される.そこで,参加型シミュレーションに近いアプリケーションとして,ネットワークゲームに注目した.ネットワークゲームの多くは,高度なGUIを持ち,それによる他者とのインタラクションを行う機能を備えている.さらに,ネットワークを介した参加が可能であるため,遠隔地からの参加が容易である.参加型シミュレーションを行うため,ネットワークゲームに,エージェントモデルを用いたエージェントの制御,エージェントと人間の参加者・環境の間でのインタラクション,および,シミュレーションの内容に応じた環境の設定の3つの機能を追加した.ネットワークゲームとして環境の設定変更が可能なgumonjiを用いた.エージェントの制御には,gumonji内のエージェントを制御するために,エージェントシステムと独立で動作し,外部で記述したシナリオを基にエージェントの制御をおこなうことができるシナリオ記述言語Qを用い,両者を接続した.このとき,エージェントの制御のために,参加者がGUIを通して用いるものと同じシミュレータ上の関数を用いている.これにより,シナリオに基づいて制御されるエージェントが,参加者の操作するキャラクターと同様の機能を持ちうる.さらに,シナリオを記述するための語彙として,各関数に対応するものを定義し,それを実行するためのgumonjiとQの間の通信機能を開発した.通信にはTCP/IPを用いており,サーバー側/クライアント側の双方から,gumonji上のエージェントを制御することが可能となった.
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Research Products
(1 results)