2007 Fiscal Year Annual Research Report
現実的なモビリティモデルを考慮したモバイルアドホックネットワークの性能評価に関する研究
Project/Area Number |
07J07279
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
前田 久美子 Osaka University, 大学院・情報科学研究科, 特別研究員(DC2)
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Keywords | 無線ネットワーク / Mobile Ad-Hoc Network / ネットワークシミュレーション / エミュレーション / 設計・開発支援 / リアルタイムシミュレーション / 可視化 / 実環境 |
Research Abstract |
Mobile Ad-hoc Network(MANET)上で動作するアプリケーションの設計を考えた場合,開発効率などの観点からシミュレーションの段階で実際のアプリケーションになるべく近いコードを用いた性能評価を行えることが望ましい.そこで,本研究ではノードの行動の現実性を考慮した,実機上の実アプリケーションコードを用いたリアルタイムシミュレーションが可能な無線ネットワークアプリケーション開発環境の提案および設計を行った.提案環境では実機によるエミュレーションとシミュレーションを混在させることにより,シミュレーションのみでは分からない実装固有の問題の検証を比較的大規模なネットワーク環境で行うことが可能となる.その機能を実現するため,まず,シミュレータと実機上の実アプリケーションを連携させるためのトランスポート層レベルでのインタフェースの設計,および実装を行った.また,実機上の実アプリケーションとの連携を可能にするため,提案環境におけるシミュレーションの進行を実時間と同期させる,リアルタイムシミュレーション機能の考案,および実装を行った.さらに,(1)シミュレータと連携し,ノードの配置やパゲットの送信状況,ネットワークトポロジなどをシミュレーション中リアルタイムに視覚化する機能,(2)任意のノードの速度や移動経路などをリアルタイムに手動で変更する機能,(3)提案環境による実験の際,少人数でも効率よく複数の実機を操作できるようにするため,単一の制御端末による複数の実機上のアプリケーションの遠隔操作を可能にする機能,の3つの機能を有したコントロールインターフェースの設計および実装を行った.
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Research Products
(3 results)