2009 Fiscal Year Annual Research Report
ヒト型モデルマウスの作製に適したマウス人工染色体の構築
Project/Area Number |
07J07322
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Research Institution | Tottori University |
Principal Investigator |
滝口 正人 Tottori University, 大学院・医学系研究科, 特別研究員(DC1)
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Keywords | ヒト型モデルマウス / 染色体工学 / 人工染色体ベクター |
Research Abstract |
私はモデルマウス作製に遺伝子(群)ベクターとして有用であると考えられるマウス人工染色体(Mouse Artificial Chromosome ; MAC)の構築を目指してきた。MAC構築とMACを用いたモデルマウスの作製を目標にこれまで実施してきた研究は以下の通りである。 1.マウス染色体を改変してMACベクターを構築するために、優性遺伝子マーカーを挿入したマウス染色体をマウス正常線維芽細胞からMMCT法を用いて相同組み換え頻度の高いトリB前駆(DT40)細胞に導入した。 2.DT40細胞に導入したマウス染色体に遺伝子(群)クローニングサイトであるloxPサイトとMACベクターの存在をモニターするためのGFP遺伝子を導入した。 3.人工テロメア配列を挿入することで余分な遺伝子領域を削除した。以上の染色体工学を用いたマウス染色体の改変によりMACベクターを構築した。 4.MACベクター単体をマウスES細胞に導入するために、仲介細胞であるCHO細胞にMMCT法によって導入した。 5.MACベクターがマウスES細胞内において安定であることを示した。 6.薬物代謝モデルマウスを作製するために、ヒト7番染色体上にあるヒト薬物代謝酵素遺伝子群であるCYP3A遺伝子クラスターをMACベクターに転座クローニングした。 7.CYP3A遺伝子クラスターをMACベクターに転座クローニングしたCYP-MACをマウスES細胞に導入した。 MACベクター構築の目的であったマウス細胞における安定性を示すことができ、研究課題の目標を概ね達成することができた。
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