2008 Fiscal Year Annual Research Report
固定/モバイルネットワークの多様性を考慮したストリーミング配信システムの構築
Project/Area Number |
07J08097
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
橿渕 健一 Tohoku University, 大学院・情報科学研究科, 特別研究員(DC1)
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Keywords | インターネット / 無線LAN / 公平性 / TCP / TFRC |
Research Abstract |
今後、有線ネットワーク・モバイルネットワークを問わず、インターネットを介して大容量コンテンツを送受信する需要が高まると予想される。そのような場合、ユーザ間の公平性が重要になると考えられる。そこで、昨年度に引き続き、無線LANにおいて各ユーザの無線チャネル使用期間が不公平になる状況が存在するという問題に対して検討を行った。本研究は、ホットスポットのようなユーザが一定の利用料金を支払っている無線LANにおけるユーザの満足度の向上に寄与するものである。本研究では、無線チャネル使用期間に基づく新たなTCPレート制御アルゴリズムを提案している。昨年度では、各端末のMAC層における伝送レートが異なる場合について提案手法の有効性を確認したが、本年度では主に、同一無線LAN内にデータをアップロードする端末とダウンロードする端末が同居する場合について検討を行った。このような状況において、標準的な無線LANではアップロードを行う端末がより多く無線チャネルを占有してしまう。シミュレーションにより提案手法の性能評価を行った結果、標準的な無線LANおよびTCPを使用する場合に比べ、各端末の無線チャネル利用期間あるいはスループットが公平になることを確認した。加えて、TCPにおけるパケット再送率の抑制が可能であることを示した。なお、昨年度の研究成果を含め、本研究の成果を国際学会および国内学会において発表した。さらに、動画などのストリーミング配信により適したTFRC通信に対して提案アルゴリズムを応用した結果について、次年度開催予定の国際学会に投稿中である。
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Research Products
(1 results)